本を自炊してみた
最近、技術書をもっと手軽に読むためにiPadを買った。
これが読みやすいのなんの。
何百ページもあるような大きい本を持ち運ぶ必要もないし、電車内で広げる必要もない。
しかも石板一つで何冊もの本を持ち運べる。「今日はこれ読もうかな...」とか持っていく本を厳選する必要もない。
なんでもっと早くiPadを買わなかったんだと何度も思ってしまうくらい。
で、ふと思った。
「家にある本も全部電子化しちゃえばいつでも読めるし、新しい本を入れるスペースがない問題も解決されるのでは...?」
なんということだ。久々に自分の中で革命が起こった気分。
ということでさっそく自炊できる業者を探した。(さすがに機材を揃えて自分で自炊する気にはならなかったので...)
色々探した結果、一番品質がよさそう&リーズナブルな「未来BOOK」にした。
スケジュール感は下記の感じ。
15営業日で納品の「ゆっくり納期」にしたけど、予想以上に早く納品された。
2022/11/15 | 申し込み & 発送@コンビニ |
2022/11/17 | 本が未来BOOKに到着 |
2022/11/22 | 見積金額の連絡 |
2022/11/23 | 支払い |
2022/11/24 | 入金確認連絡(この日から納期日数カウント開始) |
2022/12/06 | 納品(9営業日目) |
納品データを見ての感想は下記の通り。
- ノド部分が結構切られる都合上、ラノベなど見開きカラーページの中央は大きく欠損する。なるべく連続にしたいときはミリ裁断スキャンは必須。でもそのためだけに330円払うくらいなら、電子版のラノベを買いなおした方が良い気がする...。
- 偶然なのか、そうなるようにページを構成してあるのか分からないが、見開き表示にしたときにちゃんと本と同じように表示されるようになっていてすごい。ページが一つズレて見開きイラストの表示がおかしくなるようなことがなかった。業者のノウハウを感じる。
- 文字の読みやすさの点では、カラースキャンなら鮮やかスキャンにした方がよさそう。文字の色が薄い。おまかせでグレースケールスキャンされたページは特に問題なく、圧倒的に読みやすい。カラー挿絵があるページがカラースキャンになってしまうのは仕方ないとして、基本的におまかせスキャンにして、必要なら鮮やかスキャンにするのがよさそう。
オールグレースキャンだと表紙が白黒になってしまうので無し。 - OCRはそこまで問題なさそう。縦書きの文章も問題なく検索できる。
- 仕方ないことだが、ファイルサイズが結構大きめになる。500ページくらいの本をカラースキャンしたら300MBくらいになった。もうちょっと圧縮できるといいな。
- スキャン結果が傾いているものは傾いている。測ってみると2度くらいなんだけど、体感だともっと傾いているように感じる。読める範疇だからいいけど、ちょっと気になるかな。
- チリやホコリはほぼ無し。たまーに付いてたりするけど、もともと本が汚れてのかも、というのを捨てきれないレベル。
- スキャン時の色ムラや汚れっぽいのが付いてたりするけど、読む分には問題なし。
本当に大切なデータはオプション盛り盛りにしてきれいにスキャンしないと後悔するかな~と思うけど、技術書とか一度読んだ資格の本とかならこのくらいで全然問題ないと思う。
注文前に問い合わせた時の内容や、注文時に気を付けた方がいいなと思ったのは下記の通り。
- 仕様やオプションの詳細を知るには、料金案内のページを見るだけでは不十分。カバースキャンの仕様など、申し込みページのみに記載されている仕様があったりするので、そちらもチェックすること。
- カバーの裏面のスキャンについて問い合わせたところ、下記のようにスキャンされるとのことだった。
- カバー1面と2面は、カバーの裏表がスキャンされる。
- カバー4面とカバー丸ごとは表面のみスキャンされる。ただし、カバーの裏面に印刷がある場合は付録として最終ページに裏
面をスキャンする。(長尺)
- カバーの袖については、カバー4面とカバー丸ごとでスキャンされるとのこと。カバー1面とカバー2面だと袖は裁断され、スキャンされない。
- 本の見返し部については、文字や絵が印刷されていれば仕様に関係なくスキャンされるとのこと。ただし、見返し部分は表紙ではなく遊び紙と判断されるので、裁断面も少
なくするにはミリ裁断の追加が推奨。
無地の場合にはスキャンされない。無地でもスキャンしたい場合は、オーダー作業になって高額になる。
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