PCBの製造業者比較

   2021/09/12

各社で結構違いを感じたので、雑感をまとめておく。

下のブログ記事も参考になるので、合わせて見てちょ。

PCBWay

(2021/08/19に注文したのでコメントを更新しました)

  • 安い。
    • 数年前より安くなっているみたい。2層基板はJLCPCBなどと同等の安さになってる。
    • 4層基板も当時と同じ条件で10$以上安くなってた。
  • 2層の場合、デフォで24時間以内に発送される。早くて良い。
    • あとは配送業者次第だけど、DHLとかを使えば1週間以内には届くと思う。
    • 月曜に発注して金曜のうちに現物確認、とかできそうね。
  • 見積もり時に発送日とお届け日が表示されるので、作業工程の見通しを立てやすくて良い。
    • 4層基板の時は、見積もりの日付通りに届いた。
    • 2層基板の時は、見積もりより2日も早く届いた!ありがたい!
  • Online Gerber Viewerがあるので、データの確認ができる。
  • スタッフとはSkypeでもメールでも連絡できる。
  • PCBGOGO、ALLPCBとかと同系列。
  • (法定休日以外)24/7で製造しているらしい。

発注履歴

注文した基板発注日発送日到着日
140*140mm 4層
48時間の特急オプション付き
2019/12/022019/12/052019/12/09

97*32mm 2層
レジストを白、シルクを黒に変更
配達はDHL

8/19
(入金が完了したのは8/20)
2021/08/202021/08/24

JLCPCB

  • 安い。
  • 届くまでが早い。2層基板なら、お急ぎオプションとか付けなくても4-5日くらいで届く。
  • ステンシルがでかい。最小でも380mm*280mm。
    いつも適当なサイズに切断して使ってるけど、手間がかかって扱いづらい。
  • 発注画面上のビューアで、ガーバーデータの確認ができる。
    たまにビューアが出てきてくれないこともあるけど、カートに入れればカートの画面からビューアが見られる。
  • 支払いの前に基板のreviewをしてもらえる(Review before payment)。「とりあえず出してみたら思ったより価格が釣り上がってしまった」なんて時に、返金処理とかせずにキャンセルできる。
  • なんちゃって面付けを頼んでみたら、「the connection is less than 3 mm」と言われてキャンセルになった。これではスリットが入れられないので、ここでの面付けは基本的にVカットっぽいな。

発注履歴

注文した基板発注日発送日到着日
33mm*35mm 2層
59mm*68mm 4層
2019/07/092019/07/142019/07/16
140mm*140mm 2層2019/09/212019/09/232019/09/25

Elecrow

  • 安い。
  • ここもなかなか早い。1週間くらいで届く。4層でも早い時は早い。
  • 発送方法がいくつか選べるが、日本なら「OCS/ANA EXPRESS(2-3 BUSINESS DAYS)」を選べば安いし早い。
  • オーダーステータスが大雑把にしか出ない。製造中のステータスは「In production」のみ。JLCPCBとかみたいに製造工程が細かく出るのに慣れちゃうとやきもきしちゃう。
  • オーダー画面には、支払いの前に基板のreviewをしてもらえるようなことは書いていないが、問い合わせすればreviewしてもらえる。
  • まぁまぁ小さいシルク(線幅0.1mm、0.7*0.7mmとか)も割とくっきり印字される。
  • なんちゃって面付けは可能。特に値段も上がらなかった。
    FAQ("Q: Is “custom shape” allowed? "の項)にも明記されてて、ボードのアウトライン間に1mm以上の間隔を開ければいいらしい。
  • 金曜の午前に頼むと効率的に処理が進むらしい。

発注履歴

注文した基板発注日発送日到着日
90mm*100mm 2層
36mm*43mm 4層
2019/07/142019/07/192019/07/22
135mm*122mm 2層2019/10/242019/10/292019/10/31
76mm*65mm 4層2019/11/292019/12/042019/12/05
208mm*172mm 2層
208mmX172mm 2層
どちらも48時間の特急オプション付き
2019/12/192019/12/242019/12/26

ALLPCB

  • PCBWay、PCBGOGOとかと同系列。
  • 製造が早い。基本的に24時間で製造されるプランになると思う。
  • (法定休日以外)24/7で製造しているらしい。
  • スタッフとはSkypeでやりとりできるのでやりやすい。
  • そこそこ安い。
  • ステンシルがでかい。最小でも280mm*380mm。
  • なんちゃって面付けは通用しない。基板種類数を変更され、値段を上げられた。
    でも目視確認らしく、微妙な違いしかない基板は区別されず1種類としてカウントされてた。
  • 支払いの前に基板のreviewをしてもらえる(Review before payment)。
  • 注文をキャンセルした時、返金しても自分の手元にお金が戻ってくるわけではなく、ALLPCBで使えるお金としてアカウントにチャージされるだけなので注意。

PCBGOGO

  • PCBWay、ALLPCBとかと同系列。
  • (法定休日以外)24/7で製造しているらしい。
  • これは中国の業者全体に言えるかもだけど、基本的に旧正月に休みを入れるので、日本の正月期間中も製造してくれる。
    国内の業者は正月は休んでしまうのでありがたい。
  • スタッフとはSkypeでやりとりできるのでやりやすい。(やりとりができるのは月~土。日曜は休み。)
    日本語でやりとりできるのも特徴的。
    しかも機械翻訳っぽくなく、技術的な相談がちゃんと日本語でできる。すごい。
  • 部品実装も含めて注文したが、国内業者と比べて明らかに安い。
  • 「基板が出来次第、数枚送ってもらう→こっちで基板の確認をしている間に部品調達してもらう→GOサインを出したら全て実装してもらう」みたいな流れに柔軟に対応してくれる。
  • クリスマスの時期は10%オフのセールをやってたりする。

FusionPCB

  • 使ったことはない。
  • (法定休日以外)24/7で製造しているらしい。
  • スタッフとはSkypeでやりとりできるのでやりやすい(fusion.jp@seeed.cc)。
    日本語でやりとりできるのも特徴的。
  • オーダーステータスが細かく確認できるので、やきもきしないで済む。
  • 納品書、請求書、見積もり書をサイト上で発行できる。
  • システム的には支払い前の基板データのreview(Review before payment)は用意されていないが、問い合わせすれば先にreviewしてもらえる。
  • OCS配送が使える。Elecrowみたいに安く早くなるのかな?
  • ビューアがあるので、ガーバーデータが確認できる。
    レイヤーごとに表示/非表示できたりと細かくチェックできて良い。
  • なんちゃって面付けは通用しない。追加料金がかかる。
  • 定期的にセールをやってたりやってなかったりする。
    全PCBオーダー20%off(3~4月頃)、PCBオーダー15%0ff(7~8月頃)、Christmas sales、Thanksgiving sales(11~12月頃)

P板.com

  • 国内の有名な業者。見積もりまではしたことあるけど、まだ発注はしたことない。
  • 国内だし高い。
  • 中国の業者と違って、ガーバー投げれば適当に作ってくれるわけではなくて、いちいちレイヤー名と層番号を指定して指示しなければならないし、BOMも指定のフォーマットじゃないと見てくれない。
    中国のに慣れちゃうと、いちいち全部指示してやらないといけないので面倒。機転が利かない感じがする。
    あと見積もりを出すのにも数日かかってちょっと遅く感じる。
    が、中国がおかしくてこれが普通なのか?まぁこの慎重さが信頼性に繋がってるのかもしれないけど。
  • P板WEBチェッカーというやつでガーバーデータの確認ができる。
  • ハーネスの加工とかもやってくれる。
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