Antigravity課金して使ってみた
Antigravityは、Googleが出してきたAIベースの開発環境。
VS Codeをベースに、AIエージェント主体の開発ができるように作られたソフトウェア。
今回、Google AI Proに月額課金(2900円/月)してちゃんと使ってみたので、所感を記録しておく。
無課金と課金とどう違う?
※2026/06に使ってた当時の話
- 無課金だと、無料枠のトークンを使い切ると、利用可能枠が復活するまで7日間かかる。
- 課金しておくと、5時間で枠が復活するようになる。
- 毎回5時間で復活するのはFlashだけ。Gemini ProやClaudeなどは5時間で少しだけ復活して、あとは完全復活まで7日待つ必要がある。
- Antigravityだけじゃなく、GeminiやNotebookLMなども有料の機能が使えるようになるので、全部の機能をフルに使うならコスパは良いのかも。
- GeminiのGemという機能が何気に便利だった。
特定の用途や役割に合わせてGeminiをカスタマイズできる「自分専用のAIアシスタント作成機能」を作るもので、例えばパーソナルトレーナーとしての回答をするように設定しておけば、毎回「あなたはパーソナルトレーナーです」みたいなプロンプトを書かなくても、パーソナルトレーナーとして質問に回答してくれるようになる。
「Antigravityの専属コーチ」「パーソナルトレーナー」などのGemを作った。頻繁に質問するときに地味に便利。
- GeminiのGemという機能が何気に便利だった。
感じたこと(TL;DR)
- コーディングのために使えるだけでなく、Geminiとかその他のAIツールも回数制限が大きく緩和されるし、YouTube Premium Lite(広告が減ったり、バックグラウンド再生できたりする)も付帯するし、Googleサービスをよく使うならコスパはよい感じがする。
- Agent Managerという、コードを一切表示せずエージェントへの指示出しだけに注力した画面でアプリを作ることができるようになっており、ちょっとしたパラダイムシフトを感じた。
- 1ヶ月で使えるトークン量が決まっているのではなく、ある程度小さな枠を消費して、使い切ったら5時間待つことでまたAIエージェントが使えるようになる仕組み。レート制限に引っかからなければ無限に使えるので、残りのトークンを気にしなくて良いのは精神的に楽に感じた。
- 画像認識の精度が優秀。
UI上のバグなどのスクリーンショットを渡せば中身を理解して修正進めてくれるのはすごい。人に修正依頼するときと同じような問いかけ方で済む。 - コーディングの性能については何とも言えないが、突き詰めれば大枠でできることは他のAI開発ツールと変わらないように感じた。複数のAgentに並列でタスクを実行してもらうとか、計画を立ててもらったうえで実装してもらえるとかに関して、Antigravityである程度自動でやってもらえるほうが良いのか、Claude Codeなどでエージェントの動作を細かく指定して制御するほうが良いのか、好みの問題かなーという感じ。
感じたこと(Antigravity 1.0)
- 1ヶ月で使えるトークン量が決まっているのではなく、ある程度小さな枠を消費して、使い切ったら5時間待つことでまた使えるようになる仕組み。月に使えるトークンが決まっているというより、レート制限がかけられているだけというイメージ。
レート制限に引っかからなければ無限に使えるので、残りのトークンを気にしなくて良いのは精神的に楽に感じた。
そもそもの枠もそこまで小さくないので、単一エージェントで使っている分には何の制限もなく使えるように感じられた。複数のエージェントを同時動作させまくるとまた感想が変わるかも。 - AIが実行するコマンドのwhitelistを設定するのがGithub Copilotより面倒。というかきめ細かく制御できない。
Github Copilotだと、コマンドの実行承認画面で"これ以降このコマンドは承諾なしで実行する"とか、"このセッションは承諾なしですべてのコマンドを実行する"とかの選択肢があった。
Antigravityにはそういうのがなく、全自動実行か逐一許可を取るかの二択。
一応allowlistを設定する項目はあるが、設定してもうまく機能してくれず都度許可を求められてしまった。 - ナレッジベース(Knowledge Items)を育てる機能が入っていて、使えば使うほどこちらの事情を理解したAgentに育っていくらしい。あんまり成長を感じる機会はなかったけどな...
Antigravityには学習システムが備わっています。エージェントが過去に解決したタスクのステップや、プロジェクト固有のコードスニペット、アーキテクチャのルールは、自動的にそのプロジェクトの「ナレッジベース」に蓄積されていきます。 使えば使うほど、エージェントは「あなたのプロジェクトの癖やルール」を学習し、打てば響く優秀な部下へと育っていきます。
(Geminiの回答)
- 並列にAgentを動かしてタスクを並列実行できることを売りにしているが、ファイルの競合を加味して並列実行してくれるわけじゃない。
同じファイルをいじるようなタスクを同時に動かすとファイルの上書きやコンフリクトが発生してしまう。
git worktreeを使ってworkspaceを物理的に分けたり、異なるエリアを修正するようなタスクを同時並行で動かすのが基本的な考え方らしい。 - 通知機能がうまく動いていない。
Agentがコマンドの実行承認をもらいたいときに通知が出てくるはずなのだが、そのAgentとのやり取りの画面を開かないと通知がポップアップで出てこない。これじゃ通知の意味ないんだけど... - 画像認識の精度が優秀。
UIのバグやUIに表示されたエラーのスクリーンショットを渡せば中身を理解して修正進めてくれるのはすごい。人に振るときと同じような問いかけ方で済む。 - Geminiの思考モードたくさん使えるようになるので、わからないことはGeminiに聞きつつ、実装はAntigravityのAgentで進める形が取れる。別々に課金しなくて済むのでコスパはいい感じ。アプリのアイコン生成とかもGeminiでできてしまう。
- Agent Managerという画面があり、エージェントに指示を出すことだけに注力した画面となる。非エンジニアはここだけを見てアプリを作るみたいな感じになるらしい。
自分も試しにAgent managerを主に使う形でやってみたが、確かに一切コードの中身を見ることなくアプリが作れてしまった。
もはやエディタを一切見ないで作るというのはちょっとしたパラダイムシフトを感じる。 - AgentがArtifactという形で実装計画や仕様書などを作ってくれるのだが、このArtifactに行単位でレビューコメントを入れられるのは便利だと思った。どこへの指示なのかを明確にAIに渡すことができる。
- ブラウザを自立操作するエージェントも統合されていて、UIの繊維など含めて動作検証をやってもらうこともできる。
タスクの検証結果としてブラウザのスクリーンショットを貼ってもらうこともできるのは便利だと思った。
ただ、ブラウザの操作で無限ループに入ってしまったり、時間がかかったりでTokenを消費するので、あまりコスパが良いとは言えない感じかな...
結局UIのチェックは手動でやることにしてしまった。 - 各Agentに並列でタスクを振るのはよいが、実装確認依頼やコマンドの実行承認依頼がポンポン飛んでくるので、意外とこちらが忙しい。
タスクを振る粒度を大きくしたり、SkillやRuleを整備してもっとAgentが自律的に動けるように整備していく必要がありそう。 - 各Agentが並列に実装修正をしてしまうので、どのタイミングでコミットすればよいか困った。いろいろな変更を含んだ馬鹿でかコミットができてしまった。
- Skillsを整備して、各Agentがタスクを実行するときは下記の流れでやってもらう方式にした。
ここまでやってもらうと、各Agentで並列にタスクを実行してもファイルの競合が起きないし、各タスクごとのコミットが細かい粒度で生成できる。あとは各コマンドがもう少し自動実行しやすくなっているといいなぁ...- git worktreeでそのタスク専用のworkspaceとブランチを作成
- workspace内で実装を行い、検証を行う。その後ユーザーに動作確認を依頼
(ユーザーが毎回workspaceを切り替えなくても、各workspaceの変更を含んだコードの動作確認ができるような仕込みもしてくれる) - 確認が済んだらコミットメッセージを作成してユーザーに確認を取る
- ユーザーの承認が下りたらコミットを作成し、worktreeを削除、元のブランチにコミットをマージ。作業用ブランチも削除。
- 複数のAgentに並列でタスクを実行してもらうとか、計画を立ててもらったうえで実装してもらえるとか、SkillやRuleなどを設定してAgentの挙動をある程度制御できるとか、その辺はGitHub Copilotとかでもちゃんと整備すればできると思うんだよなぁ。
Antigravityならではの機能は確かにいくつかあるが、「Antigravityじゃないと開発できない」みたいなポイントがいまいち見いだせない。
突き詰めれば大枠でできることは他のAI開発ツールと同じになるという感じで、まだどのツールがあっているかは決めきれないなぁ。
ただ、Antigravityは複数のAgentを並行に動かして開発を進めるためのお膳立てがされているようなものと理解した。
感じたこと(Antigravity 2.0)
これを書いてる間にAntigravity 2.0が公開されたので、そっちについても書く。
- エディタの画面が消え、いよいよすべてチャットに指示するだけになった。
アプリのビルドやインストールなどもすべてチャットに指示するだけ。- ただし、ビルドやインストールにもTokenを使用してしまうし、無限ループっぽいものにはまって無駄にTokenを消費してしまうケースがあった。
現時点ですべてチャットに任せるのが正しいとは思わない。ただ将来的にはこうなる、というのは垣間見えた。
- ただし、ビルドやインストールにもTokenを使用してしまうし、無限ループっぽいものにはまって無駄にTokenを消費してしまうケースがあった。
- コマンドの実行承認依頼など通知も適切に届くようになった。別のウィンドウを開いていても通知が来るようになった。改善されてる。
- コマンドを承認するとき、「このプロジェクトでは許可する」「すべてのプロジェクトで許可する」などが選べるようになっており、Whitelistへの登録が簡単になってる。いいね
- 下記の理由でAntigravity/Antigravity IDE使いづらくなった... 一旦使うのやめようかな...
- エディタのUIが"Antigravity IDE"という別アプリになったので、Agent Manager画面とエディタの画面をCtrl+Eで行き来できなくなった。
Tokenの節約もかねてエディタの機能を使ってアプリを起動していたので、現状はIDEのインストールも必須。
ただ、GeminiはIDEからもアクセスできるので、そうなるとAgent Manager画面だけのAntigravityを使う理由がない。この辺はもう少し設計思想を踏まえて使い方考えないとかな - PCの再起動などを挟むと、IDE上での会話履歴が消える...
.geminiフォルダを漁れば残ってるみたいだけど、IDEの画面からアクセスできないからすこぶる使いづらい。
Antigravityのほうなら履歴残るけど、そのためだけに両アプリ併用するのもな...
ただこれは単なる不具合で、そのうち直るのかもしれない。
- エディタのUIが"Antigravity IDE"という別アプリになったので、Agent Manager画面とエディタの画面をCtrl+Eで行き来できなくなった。
- CLIやSDKまでは試せてない。ここもいじり始めるとまた感想変わるかも。


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